by ol-_-ol-3-3-3
震災を忘れない2012 夏 ③【岩手】
 
  
 
 
  -------- 8月7日 大船渡市内で演奏 & 支援側との交流--------
  
  
 
 
  仮設住宅の朝。
  
  
  『おはよう』 『眠れたかね?』 『暑くなかったかね?』

  仮設の皆さんが、部屋をノックして覗いてくださいます。
  
  そして朝ご飯を作って持って来てくださるのです。
   
  
 
  お世話になりっぱなしの葉澤さん、そして隣の部屋のお母さんまで

  皆さんの愛情てんこもりの朝ご飯をいただき、元気もりもりになりました。
  
  ぶち感謝していただきました.+☆。
  
 
  

 
  
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  今日から大船渡での演奏がはじまります。
  
  蔵田の演奏スケジュールは

  大船渡でお世話してくださる葉澤さんが、すべて組んでくださっています。

  演奏の送迎もしてくださるのです。

  何から何までお世話になりっぱなしです・・・・。
 
  
 
 
  リアス式海岸沿いを走りながら、演奏に向かいました。
  
 

  社会の授業で習ったよなぁ〜リアス式海岸。

  本当にクネクネぼこぼこしていて

  瀬戸内海に住んでいる私には見慣れない、ぶち面白い地形です。
  
  面白い地形だけど

  このリアス式海岸が津波を被害をひどくしました。
 
  
 

  そして、海面が 何だか・・・・近くて怖いの。

  港のコンクリのすれすれに海面があるの。

  地盤沈下しているそうです。
  
  道路工事も色々な場所でやっていましたが

  埋めては冠水の繰り返しで、工事がなかなか終わらないそうです。
  
   
 
 
 
 
  
  演奏をさせていただく陵里保育所へ到着。
  
   

  子どもたちが、『おねーちゃんどうぞ』とスリッパを並べてくれたよ。
 
  みんな、初めて見る楽器に、お口あんぐりでした((笑))

  最後に演奏した『さんぽ』では、みんな元気に歌ってくれて

  ぶーち盛り上がりました!!
   
 

  帰るときには

  『おねえちゃんの靴を盗まれないように隠しておいたよ』と

  男の子が服の下から靴を出してくれて(笑)
  か か か かわいい〜。

   

  子どもたちの笑顔と行動に癒されました.+☆。
  
 
   
 
 
 
 

 

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  ただいま〜! 仮設住宅へ戻ると・・・
    


  談話室でタコ焼きパーティーがおこなわれていましたよ!!
  

  【カリタスジャパン】というボランティアグループが

  月に何回か訪問しておこなっているようです。
   
  このタコ焼きパーティーも

  仮設の皆さんの自立に向けて、回数を減らしていっているようです。  
 
  
  
 
 
 
 
 
住む場所や国籍が違えども、東北を想う気持ちは みんな一緒です。
 
タコ焼き、たくさん練習して来られたそうです.+☆。
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  ※カリタスジャパン
 
   
  復興ボランティアグループで

  社会福祉協議会の手伝い、仮設への出張お茶会、仮設から買い物に行く人の送迎

  被害に合った家の片付けの手伝いetc…

  震災以降、支援活動を積極的に展開している団体です。

  全国各地のカトリック教徒のほかにも、一般人も多く加わっていて

  夏休みなので高校生も参加していました。
 
 
  
  

  そして、色々な話の流れで

  急遽、カリタスジャパンの皆さんの待機所で演奏させていただくことに。
     
 
 
 
  
 
 
  
カリタス大船渡ベース『地ノ森いこいの家』にて。
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  ボランティアの皆さんへの ボランティア。

  支援側の息抜きや癒しも、すごく大事だと思いますよ。
   
 

  演奏後には 

  『一日も早く、笑顔が広がったらいいですね。』

  『大船渡での出会いに感謝。癒しをありがとう。』という言葉をいただき

  そのお言葉で蔵田も癒されたのでした。
  
  
   
    

  カリタスジャパンの、インドから来られた方が

  『こういう演奏活動をしている中で、何か不便だと感じた事はありましたか?

   難しい問題に当たった事はありますか?』

  という質問をしてくださいました。
   
    
 
  不便とかはないのですが

  被災地で演奏する難しさ というのは常に感じています。

  感じるようにしている、考えるようにしている・・・というのが正直な気持ちかも。
   
 


  蔵田は、今回も被災地にいますが

  演奏スケジュールも、送迎も、何もかも仮設の方がやってくださっています。
 
  しまいには仮設住宅の皆さんの生活空間に上がり込んでしまっています。 

  結局は、お世話になりっぱなしなのです。
  

 
  私ったら何の為に訪問しているのかな

  気を遣わせてしまっているではないか・・・

 
  
  『自分が出来る事をやる』 『演奏ボランティア』なんて自称を付けた

  山口県から誰?みたいな蔵田がやってきて

  慰問演奏だとか言って、何やらを数時間ぐらいして帰るだけでは

  ひと時の癒しを提供する事はできるかもしれませんが

  皆さんの心のケアをすることなどは不可能です。
 

  
  このような、演奏やら音楽やらのボランティアは

  逆に皆さんに不快感を与えてしまう時もあるんだろうなぁ・・・って思います。
     
 

  被災地って、仮設住宅って、色々な問題もあるだろうし

  ただでさえ落ち着かない場所です。

  皆さんはそこに住まわれています。

  外から来た私達は、そこへ踏み込むことの意味と影響を考えて

  行動しなければいけないと思っています。

 
  
 
 
   
  
  
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  ただいまぁ〜
 
  仮設住宅へ戻ると、野外に椅子とテーブルが!!
 
 

  そして、支援員さんと仮設の皆さんが作ったお料理が てんこもり!!

  仮設の全員で 七夕パーティーのはじまりで〜す。
   
 
 
 
  美味しい食べ物をいただきながら・・・

  
  
  『津波で何かがフッ切れたよね』

  『昔はこんな前向きな自分じゃなかったのよ』

  『夫婦二人であのまま静かに暮らしているより、仮設でみんなに出会って良かったかな!』

  『ここを卒業してもOB会しようね』

  そんな会話が飛び交う。
  
  


  『明日は生きていないかもしれないから、今日を一生懸命生きよう』

  という言葉もいただきました。
 
 
 
 
 
 

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パーティーのあとは、近所でおこなわれていた【灯ろう七夕まつり】へ。
     
蔵田は 『山車(だし)』っての を生まれて初めて見ました!
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  『元気だった?』 『大丈夫だった?』 『今どこにいるの?』
  
  『ウチは おばあちゃんがダメだったんだ・・・』
 
    
  お祭りのかけ声、勇ましい太鼓の音、お囃子

  みなさんの笑い声とともに

  震災の会話が、あちらこちらから聞こえてくるんだ。
 



  みなさん、復興に向けて前向きに生きていらっしゃいます。
 

 
 
 
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by ol-_-ol-3-3-3 | 2012-08-17 15:11 | ・演奏 ─ 震災を忘れない
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蔵田亜由美の音楽活動ブログです。フレンチホルンとアルプホルンを吹きます。フリーで活動中。病院、施設、飲食店、イベントステージなどに出演しています。